親業

急に寒かったり、日中汗ばむくらい暖かかったりする毎日ですがいかがお過ごしでしょうか。


おそらく何にでも共通しますが何かを始めたからといってすぐにわかるわけでも、なれるものでもなく
練習を積み重ね、自分を見つめ、修正し改善しまた日々学びを深めながらやっと成長していくんだと思うのです。


「親業」についてもやっぱりそうで。
幼い頃は手がかかり体力勝負です。親も身体を動かし全力でサポートしますが成長するにつれてサポートの形はどんどん変化していきます。


少しずつ親として成長させてくれる子。
いつまでも側にいられるわけでもないので時間をかけて少しずつ離れていく準備をしていきます。


乳児はしっかり肌を離すな
幼児は肌を離せ手を離すな
少年は手を離せ目を離すな
青年は目を離せ心を離すな


「子育て四訓」、納得です。
面白いなと思うのがヨガの調整と同じで身体→感覚→心の順なんだなというところ。


巣立ってからはもう親のできることなんて帰った時に温かいご飯を作ってあげることと、それこそ心を離さず無事を祈り信じて見守り続けることくらいです。


先日父と話していたら「身体が思うように動かなくなってきて気持ちを保つことも難しい」と。
できていたことがだんだんできなくなっていく寂しさや恐怖、不安。
子のお荷物になりたくないという気持ちやら、いつも強気で豪快だった父も今いろんな感情があるように思います。


ずっと先を歩む親の身体や心の変化、生き様を見させてもらっています。
今の私がひとっとびに父の気持ちはわかりません。ただそれを聞かせてくれて姿を見せてくれていることが未来の私の何かになるのだろうと感じるのです。


小さい頃よく父が、時代のほんの少しの時間を預かって生きているだけなんだと教えてくれていました。地球の歴史からみれば人間の人生は一瞬であること。環境も命も何もかも未来に繋いでいくもの。そのときは「ふーん」と聞いていましたが今つくづくそう感じます。


そんなふうに俯瞰してみることやいろんな角度からみること、一つのことにフォーカスして感じることも日常の中で教えてくれていました。それもこれもすべてが繋がっていることを今実感しています。


未来に繋がっていく今日という一日も
大切に丁寧に過ごすことができますように。