対照的な映画

寒くて身体の背面がカチカチになりますが
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。


対照的な映画を続けて観てきましたので
シェアさせてください。

一つは「アイヌプリ」
もう一つは「どうすればよかったか?」です。
どちらもドキュメンタリー映画で
場所は福岡市中央区那の津にあるKBCシネマ。


※これから観ようと思っている方はネタバレしてますので
どうぞ観終わってから読んでください!
もしくは、読んで興味が湧いたらぜひ劇場へ!


アイヌプリはアイヌ民族のお話で
私はアイヌの歴史や伝統も詳しく知らないので
映画で少し知れたら良いなと思ってこの映画を
観ることにしました。

アイヌには全てのものに”カムイ”という神様が宿り
生活が支えられているという考えがありました。

五感を研ぎ澄まし狩猟のために森や川の中に入っていきます。
まるで自然の中に溶け込んでいくかのように…
自然と向き合う時、常に集中していて畏敬の念が伝わります。

狩猟に親子で行った時のこと。
父が鹿を撃ってその場で絞める…
今まで息をしていたものが目の前で息絶える。
小学生の息子の大きく揺れる感情も伝わってきました。

きっとこうして自分の中で折り合いをつけながら
命を見つめ、尊ぶ心が育つのだろうと思いました。

なぜそうするのか父はちゃんと伝え
どう思ったかを後からちゃんと息子に聞き
一緒にありがたくいただく。

命をいただきながら生きていることを親から子へと
生活の中で伝えていきます。

アイヌというルーツに誇りを持って常に祈りを捧げ
音楽や踊り、歌もみんなで練習し
祭りやその準備なども一から手作りし
大人も子どもも一緒に守り繋いでいました。

見終わった後、大切なことを教わったような
そして雄大な自然と少しだけ繋がれたような
(観ただけですが)そんな気持ちになりました。


そして…
どうすればよかったか?
アイヌプリの後だったから尚のこと衝撃でした。

現代社会の問題点が凝縮されているようでした。

医学研究者である両親と同じく医学を志した娘とその弟
4人家族のお話でした。

一つの家族の歴史を弟が20年撮り続け記録映画にしています。

優しくて優秀な姉が医学部に進み、途中から何かが狂い始める。
奇声を発したりし始めだんだんと壊れていく姉と家族。

統合失調症の発症。
それを認め受け入れることができない両親に弟(監督)は
いろんな提案をするもことごとく却下され…
受診する機会を奪われたまま25年が過ぎるのです。

あまりに長い年月…
当たり前ですがみんな歳を重ねます。

観ていてだんだんと
生きるってどういうことだ?くらい
混乱してきました。

その家族にしかわからないことがあります。
でも、家族は時に近過ぎて
問題解決の糸口が見つけられないこともあります。

絡まった糸の解き方が全然わからないのに
誰かに助けを求めることができなかったりもします。

誰が悪かったとかではなくて
いったいどうすればよかったのか…
という問いに当てはまる問題をどこの家族も
持っているものだと思います。


どちらの映画も改めていろんなことを
考えるきっかけになりました。

私はたまたまこの二つの対照的な映画を続けて観たので
またさらに感じることがありました。

もしタイミングが合えばぜひ観てみてください。


Oasisの2月のスケジュールが確定しましたので
ご確認くださいませ。

まだまだ寒いですが元気いっぱいお待ちしています。







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